現代に生きるアリとキリギリスのわたしたち

子どもの頃、イソップの童話『アリとキリギリス』のお話を読まれた方もおられると思います。夏の間、楽しげにバイオリンを弾いているキリギリスは、炎天下で汗をかきながら重い荷物を運んでいるアリを見て、嘲笑っていました。やがて冬になり、草原は枯れて食べ物が見つけられなくなったキリギリスは、アリの家を訪ね、食べ物を分けてほしいとお願いします。 アリはどう答えたでしょうか。夏の間、楽しく遊んでいたキリギリスにあ ...
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地域社会の人口減少と馬鹿者

 地域社会とは人が生活を営む空間のことで、そこで人々が共同生活を営み、そのために管理し、維持するために組織や制度があります。地域の課題は、それぞれ異なりますが、多くの地域に共通する課題の一つである人口の減少とその対策について少し考えてみたいと思います。 総務省によれば、2024年10月1日現在の外国人を含めた日本の総人口は1億2380万2000人です。前年よりも55万人減少しました。都道府県別にみ ...
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「三方よし」と「三」の持つ絶妙なバランスとは?

「三方よし」をご存知でしょうか。これは、江戸時代に各地を行商していた近江商人の商売のコンセプトです。現代の大手商社の一つも企業理念として掲げています。 商売とは、売り手が商品を販売して利潤を得ることが基本ですが、質が良く適正な価格で売れば、買い手も商品やサービスを購入して満足することができます。このように、売り手と買い手の双方に加えて、「三方よし」の三方の一角は「世間」であるとされています。世間は ...
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持続可能な未来へ――人類の歩みとESGの役割

豊かさと資源の限界  21世紀も4分の1が過ぎた現代は、これまでの人類の歴史のなかで最も豊かな時代であると言われています。その一方で、私たち人類は、この数百年、いや、数十年の間に地球の持つ資源の大半を使い尽くしてしまったのではないかと指摘されています。  人類は生物分類上「ヒト属」に属し、およそ200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から分かれ、40万年から25万年前にホモ・サピエンスとなり ...
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地域を、企業を、そして私たちを強くするソーシャル・キャピタル

 ハーバード大学ケネディスクール・教授、ロバート・パットナムは「社会的な繋がり(ネットワーク)」とそこから生まれる「規範・信頼」と「共通の目的に向けて効果的に協調行動」へと導く社会における特徴を「ソーシャル・キャピタル」と定義しています。日本語に直訳する「社会資本」となりますが、日本では道路、空港、港湾などの社会基盤(インフラ)を社会資本と呼んでいますので、「社会的資本」、「社会関係資本」などと訳 ...
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