「希望」と「不屈」の精神

不屈の精神で新たな道を切り拓く:2026年を歩む指針
今から100年以上も前の1914年、イギリスの探検家、アーネスト・シャクルトンは、「帝国南極横断探検隊」として南極大陸横断を目指し、木造船エンデュアランス号とともに出航しました。しかし、船はウェッデル海の厚い氷に閉じ込められ、動くことができなくなります。氷に閉じ込められてから10ヶ月後、船体は氷圧によって破壊され、シャクルトンと隊員たちは極寒の海を漂流することになりました。
壊れた船から持ち出すことのできる物資は限られていました。食料をはじめ一人ひとりが持ち出すことのできる荷物も制限される中で、彼は楽器のバンジョーを持ち出すことを許します。その後、暗く凍てつく南極の中でバンジョーは隊員たちが希望を失わないための重要な役割を果たしました。
船を放棄した後、シャクルトンと5人の隊員が助けを求めるため、小さなボートで嵐の海を700km以上も漕ぎ、捕鯨基地のあるサウスジョージア島にたどり着きます。そこから険しい山脈と氷河を横断して、ついに捕鯨基地へと到達しました。その後、シャクルトンは、3度にわたる失敗を乗り越え、残された隊員たちを無事に救出することに成功します。こうしておよそ2年にわたる南極の過酷な漂流の末、28人全員が奇跡の生還を果たしたのです。
ちなみに船名のエンデュアランス(Endurance)とは「忍耐」を意味します。シャクルトンはリーダーとして絶望的な状況においても、決して諦めることはありませんでした。彼のその強い意志は隊員たちにも伝播し、互いに助け合う力となりました。不屈の精神は、単なる根性論ではなく、希望を持ち続けて冷静に最善を尽くす姿勢です。希望を持ち続け困難を乗り越えることによって、新たな道を切り拓くための原動力となるのです。
東京大学の労働経済学者・玄田有史氏は「希望学」を提唱し、“Hope is Wish for Something to Come True by Action.”と述べています。希望とは「大切な何か(Something)」つまり目標を、「行動(Action)」によって「実現(Come True)」させようとする「気持ち(Wish)」である、ということです。
どんな困難に直面しても希望を失うことなく挑戦し、決してあきらめない。そのことを胸に私たちもこの一年を歩んでいきたいと思います。

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